不動産投資を検討するうえで気になるのは、成功率がどれくらいか気になる人も多いかと思います。
この記事では、不動産投資の成功率がどのくらいなのか解説します。
目次
不動産投資の成功率について
結論から申し上げますと、成功率に関する公的なデータは存在しません。
まず、不動産投資の「成功」の定義が曖昧であることが挙げられます。
「不動産投資で大きな利益を得ることが成功」と考える人もいれば、「赤字にならなければ成功」や「土地を有効活用できれば成功」と考える人もいます。
成功の基準は投資家の目標によって異なります。
また、不動産投資の収益は確定申告が必要ですが、投資結果を公的機関に報告する義務はありません。
このため、成功率を示す公的なデータは存在しないのです。
ただし、民間企業が実施する大家さんの意識調査などで、おおよその成功率を把握することは可能です。
例えば、「失敗=ローン返済が滞ること」と定義した場合、スルガ銀行の不動産投資ローンの延滞率は数%程度です。
不動産投資の成功率を高める方法
成功率を具体的な数値で示すのは難しいですが、成功率を向上させるための取り組みは可能です。
不動産投資で成功するためには「失敗を避けること」が重要です。
そのためには、不動産投資の失敗事例から学ぶことが必要です。
不動産投資でよく見られる失敗例には、以下のようなものがあります。
不動産投資の失敗例
- 不動産会社の言いなりになって物件を購入した
- 表面利回りの高さだけで判断した
- 節税目的で物件を購入した
ここでは、このような失敗をどのように防ぐことができるのか解説します。
リスクを低減する
不動産投資には、さまざまなリスクがあります。
成功率を高めるには、リスク対策が重要なポイントです。
具体的には、以下のようなリスクがあります。
不動産投資のリスク
- 空室リスク
- 家賃滞納リスク
- 金利上昇リスク
- 修繕リスク
- 災害リスク
- 事故リスク
これらのリスクに対策を講じていないと、大きな被害を受ける可能性が高まります。
例えば、地震や台風、火災などの災害リスクは完全に排除することはできません。
さらに、発生する確率が低くても、一度発生すると不動産が倒壊するなど、大きな財産を失うことになります。
特に、不動産の知識が乏しい投資初心者がこれらのリスクに直面すると、取り返しのつかない負債を抱える恐れがあります。
投資する周辺環境の調査をしっかり行う
不動産投資を成功させるにあたって、不動産周りの調査は必須です。
具体的には、以下のような内容を確認してください。
調査が必要なこと
- 駅から徒歩何分のところにあるか
- 工場などの騒音が大きい施設はあるか
- 病院やショッピングモールなど、生活に欠かせない施設はあるか
- 夜のお店はあるか
- 周辺の治安はどうか
上記の内容は一例に過ぎませんが、これらはすべてネットで調べることが可能です。
投資を検討している物件の住所を地図で検索し、周辺の施設を確認してください。
また、近隣のマンション名を検索することで最新の家賃や入居率を調べることができます。
投資予定の不動産の家賃が近隣のマンションよりも数万円高い場合は家賃の見直しを検討し、入居率が低い場合はその物件への投資を見送ることも考慮すべきです。
不動産投資の利回りについて理解を深める
投資という言葉を聞くと、多くの人は「利回り〇%」の部分に注目しますが、失敗する人の多くはその数字だけを見ています。
不動産投資を成功させるためには、利回りの計算や基礎知識の理解が必要です。
利回りとは、投資してから1年後の収益を基に計算します。
1年単位で計算した収益が高ければ「高利回り」、低ければ「低利回り」と言えます。
不動産投資にかかる費用をきちんと計算する
不動産投資は、不動産を購入した後に放置するわけにはいきません。
購入時にかかる費用から定期的に発生する費用まで、しっかりと確認する必要があります。
例えば、1000万円の不動産を購入する場合、登記申請にかかる税金が20万円、仲介業者に支払う手数料が最大で約39万円、不動産取得税が15万円、さらに保険料や司法書士の報酬などを含めると、合計で100万円以上の追加費用がかかります。
不動産を購入する際、現金一括で支払わない限り銀行からの融資を受けることになりますので、毎月の返済額が数万円かかります。
また、副業として不動産投資を行う場合、自分で管理するのは難しいため管理会社に委託するのが一般的です。
管理会社の委託費用は不動産の規模によって異なるため、見積もりを依頼するなどして確認しましょう。
不動産への投資なら不動産クラウドファンディングがおすすめ!
少額から気軽に不動産投資したいという方は、不動産投資クラウドファンディングをおすすめします。
不動産投資クラウドファンディングは、1万円から始められるものが多いという特徴があります。
以下では、初心者にもおすすめの不動産投資クラウドファンディングを3つご紹介します。
CREAL
東京証券取引所グロース市場に上場しているクリアル株式会社が提供する不動産クラウドファンディングサービスがCREAL(クリアル)です。
CREALは累計で525億円以上の資金を募集し、100件以上のファンドを立ち上げた実績があります。
物件の選定にも強みがあり、現時点で配当遅延や元本割れは発生しておらず、空室リスクに対してはマスターリース契約で対応しています。
また、優先劣後方式(企業出資10%~20%)を採用しており安全性が高く、1口1万円からの少額投資が可能です。
ファンドによっては1人あたり10万円までの出資上限を設けるなど、多くの投資家に投資機会を提供する工夫がされています。
毎月1〜2件の募集があり募集物件の規模は数億円に達することも多いため、即完売するようなクリック合戦になることは少ないです。
ファンドの種類が非常に多く、マンションやホテルだけでなく、保育園や学校の案件もあり、幅広い投資が可能なのが大きな魅力です。
COZUCHI
COZUCHIは1999年に設立された歴史ある企業「LAETOLI株式会社(旧株式会社SATAS)」が運営する不動産クラウドファンディングです。
不動産証券化のコンサルティング業務や不動産小口化商品の組成と販売も自社で行っているため、不動産事業において豊富なノウハウと経験を持っています。
COZUCHIの最大の魅力は平均を大きく上回る高い利回りです。
さらに、累計調達額は700億円を超え、圧倒的な実績を誇ります。
優先劣後方式を採用しているため、リスクを抑えながらも高い利回りを狙いたい方に最適な不動産クラウドファンディングと言えます。
最短2か月の短期ファンドから2年程度の長期ファンドまで幅広い期間のファンドを取り扱っており、1万円からの少額投資も可能なので、初心者の方にもおすすめです。
ファンドは不動産の専門家が「収益性」「立地」「将来性」の3つの観点から選定しており、運用まで完全に任せられるので安心です。
大きな特徴の一つとして、運用中に現金が必要になった場合、手続きを行うことで翌月に換金してもらえる点があります。
運用中に急な出費があった場合でも、COZUCHIのファンドへの投資であれば安心です。
利回りくん
株式会社SYLAが運営する「利回りくん」は地域の活性化や社会貢献、そして誰かの夢をサポートすることをテーマにした不動産投資が可能です。
利回りくんの特徴として、取り扱う物件がユニークである点が挙げられます。
前澤友作氏や堀江貴文氏などの有名人とのコラボレーション物件もあり、金銭的なリターンだけでなく割引券やライブチケットなどの特典が付く案件もあります。
さらに、2021年からは楽天ポイントとの提携も開始しています。
まとめ
今回は、不動産投資の成功率がどのくらいなのか解説します。
この記事が、みなさんの不動産投資をはじめるきっかけとなれば幸いです。
30代のサラリーマン。妻と二人のこどもと四人暮らし。
将来の資金のために、不動産投資を勉強中。
最近は不動産クラウドファンディングに興味も持ち始めている。